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// コラム

【初めて調査を使ったPRを行うあなたへ】調査PRとは?活用方法や具体的なステップも完全網羅!

調査PRPR
// INDEX
  1. はじめに
  2. 1.調査リリースとは何か
  3. 2.なぜ調査リリースが効果的なのか
  4. 3.調査リリースの種類と特徴
  5. 4.調査リリースの基本構造
  6. 4-4 ビジュアル要素
  7. 5.調査リリース作成のポイント
  8. 5-3 信頼性の担保
  9. 6.調査リリースの配信と展開
  10. 7.よくある課題と解決策
  11. 8.リサピー®での調査リリース支援

はじめに

結論からお伝えすると、調査リリースは「数字を通じて社会の実態を伝える」ための、非常に実務的な広報手法です。プレスリリースと聞くと、自社の取り組みやサービスを知らせる文章を思い浮かべる方が多いかもしれません。

一方で調査リリースは、企業の主張を前面に出すのではなく、調査によって得られた事実や傾向を整理し、読み手が判断できる形で提示します。そのため、記者にとっては記事の材料として使いやすく、読者にとっては状況を理解しやすい情報になります。

実際に、働き方や意識の変化、社会課題に関する調査リリースは、ニュースとして取り上げられる機会も少なくありません。ただし、調査を行えば自動的に注目されるわけではなく、設計や書き方を誤ると、内容が伝わらないまま終わってしまいます。

本コラムでは、調査リリースとは何かという基本から、種類、構造、作成時のポイント、配信後の展開までを順に整理します。調査リリースを初めて扱う方にも、すでに経験がある方にも、実務で判断しやすくなる視点をお伝えします。


1.調査リリースとは何か

調査の結果を、記者や読者に向けてわかりやすくまとめた文書を
**「調査リリース(survey-based press release)」**と呼びます。

調査リリースは、企業が行ったアンケートや事実調査の内容を整理し、社会に向けて公開するときに使います。独自の調査をもとに書くため、通常の報告書と違い、記者が読みやすい体裁に整えることを目的にしています。

まず、調査リリースと「通常のプレスリリース」を比べると、次のような違いがあります。

1つ目は、数字を使いながら説明できる点です。
企業の主観ではなく、集めたデータをもとに書くため、読み手が内容を判断しやすくなります。

2つ目は、社会の変化や生活者の考え方を示せる点です。
調査で得た傾向は、ニュースとして扱いやすく、記者が記事の材料にしやすくなります。

3つ目は、記事になりやすい点です。
記者向けのサービスでも「調査が入ると記事化の可能性を高める」という声が目立ちます。ただ、記事化率を数字で比較した信頼できるデータは見つからなかったため、このコラムでは具体的な割合を書かず、一般的な傾向として説明します。

調査リリースの構成には、いくつかの基本要素があります。
調査の概要(対象・期間・方法・人数)、結果のまとまり、図表、会社の情報などが入り、どのリリースでもおおむね同じ流れになります。

読み手が短い時間で内容をつかめるよう、文章の順番や説明の仕方に工夫を入れることが大切です。


2.なぜ調査リリースが効果的なのか

調査リリースが記者や読者に読まれやすい背景には、いくつかの理由があります。
まず、記者にとって**「判断を支える材料」**が手に入りやすくなります。

数字を使った情報は、主観よりも信頼しやすいと考える記者が多く、調査で得た数値は記事づくりに使いやすい材料になります。

たとえば、「働き方の変化」「生活者の意識」「企業の取り組みの実態」などは、数字で説明すると理解が早くなります。

次に、読者側の受け取り方にも違いが出ます。
数字があると、言葉だけよりも状況をイメージしやすくなります。
「6割の人が〜と答えた」というように、割合で示されると、内容を自分の生活に結びつけて考えやすくなります。

企業にとっても利点があります。数字を示すことで、自社の主張だけではなく、実際の傾向を根拠として示せます。

情報の信頼性が高まり、読者との距離を縮める効果が期待できます。また、調査リリースは記事化だけで終わらず、営業資料や社内説明、さらには提案や説明における「理由付け」としても役に立ちます。

そのほかにも、調査リリースの価値をさらに高める要素として**「社会の関心との接点」があります。たとえば、「働き方」「健康」「教育」「お金の不安」**のように、世の中で話題になりやすい分野では、調査結果を知りたい人が増えます。テーマが時期と合う場合は、より注目されやすくなります。

このように、調査リリースは「企業の主張」ではなく「社会の実態」を扱うため、読み手に受け取られやすい特徴があります。


3.調査リリースの種類と特徴

調査リリースには、扱うテーマや目的に応じて4つほど代表的な種類があります。
それぞれの特徴を理解すると、調査の組み立て方や見せ方の方向性が決まりやすくなります。

3-1 実態調査型

実際の状況を数字で示すときに使います。
たとえば「人手不足の状況」「在宅勤務の実施率」「業務負担の増減」など、現在どうなっているのかを確かめる場面に向いています。
実態の数字は、社会の課題や変化を知る材料になるため、記事として扱われやすくなります。
読者も、いまの状況を短時間で理解できるため、読みやすい形式になります。

3-2 意識調査型

人の考えや感じ方を探る形式です。
たとえば「働き方の満足度」「キャリアへの考え方」「生活の不安」など、気持ちや価値観を知りたいときに向いています。
意識の変化は時代の動きとつながるため、話題と組み合わせると注目されやすくなります。
「新年度の意識」「年末の不安」「季節と関わる行動」など、時期とも合わせやすい形式です。

3-3 比較調査型

2つ以上の条件を比べる形式です。
たとえば「若手と中堅の違い」「導入企業と未導入企業の差」「都市部と地方の行動の違い」など、ギャップを示したいときに向いています。
比較すると数字の差が明確になり、読み手が内容を理解しやすくなります。
企業の課題や改善の方向を示す材料としても使いやすい形式です。

3-4 定点観測型

同じテーマを定期的に調べる形式です。
たとえば「働き方の意識の変化」「キャリアの考え方の動き」「生活費の不安の推移」など、変化を追いたいときに向いています。

年ごとの違いが数字で示せるため、社会や業界の流れを説明しやすくなります。
継続して発信することで、「この分野を見続けている企業」という認識を得やすくなり、読み手からの信頼も高まりやすくなります。

ここで、BtoB/BtoC企業の広報・マーケティング担当者「これまでに実施したことがある調査リリースの種類」を尋ねた結果(n=112)を見てみます。

複数回答で聞いたところ、「意識調査型(人の考えや感じ方を探る調査)」が70.5%で最も多く、「実態調査型(現在の状況を数字で示す調査)」が60.7%、「比較調査型(2つ以上の条件を比べる調査)」が49.1%、「定点観測型(同じテーマを定期的に調べる調査)」が37.5%という結果になりました

この結果から、現場では人の意識を軸にした調査リリースが中心にありつつ、状況の数字や条件比較、定点での変化追跡も組み合わせて活用している様子がうかがえます。


4.調査リリースの基本構造

調査リリースは、どの企業でも似た流れで書かれます。
読み手が短時間で内容をつかめるよう、順番と配置に意味があります。
ここでは、一つひとつの役割を整理しながら説明します。

4-1 タイトル(見出し)

読み手が最初に目にする部分で、調査リリースの印象を決めます。
情報を詰め込みすぎると読みにくくなるため、文字数は25〜30字(30字以内)を目安にします。これは**「1行に収まると読みやすい」という編集実務の考え方に**基づきます。

タイトルでは、調査で得られた特徴を一言で示します。
数字を入れると内容が伝わりやすくなります。
たとえば、「◯割が〜と回答」「〜の実態が明らかに」など、調査の中心となる結果をそのまま入れると、読み手が迷いません。

タイトルを作るときに使いやすい形をいくつか紹介します。

  • 「◯割が〜と回答」
  • 「〜の実態が明らかに」
  • 「〜と〜で差が生まれた」
  • 「〜の動きが見えた」
  • 「〜が増えている(減っている)」

どれも特別な技法ではなく、数字とテーマをそのままつなぐ形です。
読み手が内容を早く理解できるようにするための工夫です。

4-2 リード文

リード文は、本文に入る前に調査の概要を短く示す部分です。
読むかどうかを決める判断材料になるため、ここで情報を整理して伝えます。
適切な長さは200〜300字程度で、長くても400字に収めると読みやすさが保てます。

盛り込む内容は次のとおりです。

  • いつ/誰が/どのように調べたか
  • 調査の対象
  • 代表的な結果
  • 調査の背景

すべてを長く書く必要はありません。
要点だけをつなぎ、文章の流れで読めるようにします。
たとえば、「〜を対象に調査したところ、◯割が〜と答えた」という形で、調査の目的と結果がひと続きになると読みやすくなります。

4-3 本文構成

本文では、調査の内容を順番に説明します。
まず「調査概要」を置き、次に中心となる結果、そのあとに補足的な結果を続けます。
最後に会社の情報を入れて全体を締めます。

●調査概要●

調査の信頼性を示す部分です。
対象、期間、人数、方法、集計の考え方などを整理して載せます。
抜け漏れがあると、読み手が調査の前提をつかみにくくなります。

書く順番は、「対象→期間→回答数→方法→主体」
のように、短い項目でつなぐと読みやすくなります。

●メイン結果●

ここに、いちばん伝えたい内容を置きます。
「今回の調査で最も特徴が出た部分は〜」のように、文章の前半で説明すると、読み手が内容の軸をつかみやすくなります。

●サブ結果●

中心の結果を補う内容です。
たとえば、年代別・属性別で差が出た場合や、自由記述の傾向が出た場合に紹介します。
グラフと一緒に見せると、読み手が数字を理解しやすくなります。

●会社情報●

本文と分けて載せる部分です。
会社名、所在地、事業内容、調査に関する問い合わせ先などを入れます。
読み手が「どの会社が調べたか」を把握できるようにします。


4-4 ビジュアル要素

数字を文章で説明すると伝わりにくくなります。
そこで、図表やグラフを使って視覚的に示します。
読み手が調査の内容を短い時間で理解できるようにするための工夫です。

図表を入れるときには、次の点を整えます。

  • グラフタイトル
  • 数値
  • n数(回答数)
  • 軸のラベル

これらがそろうと、グラフ単体でも内容が読み取れます。
グラフの種類は、割合を見るときは円グラフ、差を見るときは棒グラフ、変化を見るときは折れ線というように使い分けます。

インフォグラフィックを使う場合は、情報を詰め込みすぎないことが大切です。
視覚要素が強くなりすぎると、逆に内容を理解しにくくなるため、必要な情報だけを残します。


5.調査リリース作成のポイント

調査リリースは、構造が整っていても読み手に伝わらないことがあります。
内容の見せ方や流れを工夫することで、調査の価値がより伝わりやすくなります。

5-1 データの見せ方

数字を並べるだけでは内容が伝わらないため、結果の背景をあわせて説明します。
数字の意味がわかると、読み手の理解が深まります。

いくつかの工夫があります。

  • 割合を示す
  • 過去との違いを示す
  • 属性別の違いを示す
  • 順位を示す

たとえば、「全体ではこうだが、若年層は違う」というように、差を見せると状況が整理されます。

5-2 ストーリー性の持たせ方

調査には、結果をどう並べるかという「流れ」があります。
ここを意識すると、読み手が内容を追いやすくなります。

一般的には、「背景→主な結果→その理由→補足」
という順番にすると、読み手が迷いません。

また、**「思っていた状況とは違う」「意外な差が見えた」**という部分があると、読み手が内容を覚えやすくなります。

無理に強調する必要はなく、数字が示すポイントをそのまま説明すれば十分です。


5-3 信頼性の担保

調査リリースでは、数字の信頼性を確かめながら書きます。
この部分が弱いと、内容の説得力が下がります。信頼性を示すために、次の点を整えます。

  • 調査概要の明記
  • 回答数の妥当性
  • 属性の偏りへの注意
  • 結果の限界の説明

たとえば「この調査は都市部に住む人が中心であるため、地域差については今後の調査で確認する」といった補足を書き添えると、読み手が状況を正しく理解できます。


6.調査リリースの配信と展開

調査リリースは、配信して終わりではありません。
配信のタイミング、届ける先、届けたあとの動き方によって、読まれるかどうかが変わります。

●配信タイミング●

読み手に届きやすい時間帯があります。
一般的には、平日の午前〜昼過ぎに配信されることが多く、理由は記者がその時間帯に原稿を確認する習慣があるからです。
また、季節の行事や社会の動きと重ねると、調査への関心が高まることがあります。
テーマの時期と合わせる工夫が効果的です。

●配信先の選び方●

テーマに合うメディアを選びます。
たとえば、働き方の調査ならビジネス専門の媒体、健康関連なら医療や生活を扱う媒体というように、読み手に合う場所を探して届けます。

●配信後の動き●

配信したあとに記者から質問が来ることがあります。
追加の数字が必要な場合に備え、属性別の集計や調査の背景などをすぐに確認できる状態にしておきます。
SNSや自社サイトで結果を紹介すると、記事化とは別の経路で読まれる機会が増えます。

調査では、調査リリース配信後にどのような追加施策を行っているかも尋ねました。

複数回答で聞いたところ、**「SNSで調査結果を発信した」が60.7%**で最も多く、「ホワイトペーパーやeBookとして再編集した」と「ウェビナーやセミナーのコンテンツとして活用した」がそれぞれ39.3%でした。

「営業資料やセールス提案に調査データを組み込んだ」は38.4%、「自社ブログやオウンドメディアで解説記事を公開した」は34.8%と続きました。

「記者への個別フォローや追加情報の提供を行った」が21.4%、「広告クリエイティブに調査結果を活用した」が17.9%で、「特に追加施策は実施していない」と答えた人は8.0%でした。

この結果から、調査リリースを一度出して終わりにせず、SNS発信や資料化、セミナー化などに広げながら、複数の経路で読者や見込み顧客との接点を増やしている現場が多いとわかります。


7.よくある課題と解決策

調査リリースを作るときには、いくつかのつまずきが起きやすくなります。
よくある状況と、そのときの考え方をまとめます。読み手の理解を助けるために、文章の流れを整えることが大切です。

●データに特徴が出なかった●

数字の差が小さいと、内容に厚みが出にくくなります。
その場合は、属性別で見直すと、差がわかることがあります。
たとえば、全体では横ばいでも、年代別では違いが出る場合があります。
数字の差が出た部分だけを取り上げるのではなく、その背景もあわせて説明すると読み手が状況を理解しやすくなります。

●情報が多くなりすぎた●

結果をすべて本文に入れると、読み手が追いにくくなります。
重要な結果を本文にまとめ、サブ結果は付録のPDFにまとめる方法があります。
本文は短く、付録は必要な人が詳しく読める形にします。

●調査がネガティブな内容になった●

不満や課題が数字で出ると、企業の印象に影響しないか心配になる場合があります。
このような場合は、問題を避けるのではなく、「課題の把握につながった」という前向きな説明を入れることで読み手が理解しやすくなります。
たとえば、「この数字は現場の課題が見えた結果であり、改善の検討材料になる」と補足すれば、調査の意味が伝わります。

●競合他社との差が強調されすぎた●

比較調査を行うと、内容によっては他社との関係に配慮が必要な場合があります。
企業名を特定せず、傾向として説明する方法があります。
たとえば、「導入企業と未導入企業で傾向の違いが出た」という言い方にすると、読み手が誤解しにくくなります。


8.リサピー®での調査リリース支援

調査リリースの作成には、調査の設計、データの整理、文章の流れの調整など、多くの作業があります。
こうした作業をまとめて進めたい企業に向けて、リサピー®が支援しています。

●支援内容●

まず、調査の目的を聞き、どのような形で情報を整理すればよいかを考えます。
調査票の作成から集計、文章の整え方、媒体への届け方までを一つの流れで支援します。
文章を作る担当者が変わらないため、調査の意図と文の流れがそろいやすくなります。

●実績と強み●

リサピー®には、多くの事例が積み重なっています。
数字の扱い方、文章の整え方、媒体の読み方などを、過去の経験から学べる点が強みになります。調査で得た数字をどのように文章として見せると読み手が理解しやすくなるかを、事例に沿って判断します。

●特にご評価いただいている点●

読み手に伝わりやすい文章に整える点が評価されています。
数字の扱い方だけでなく、文章の長さや順番を調整することで、読み手が迷わずに内容を追えるようにします。また、配信後の動き方も支援します。
記者から追加の数字を求められた場合や、記事の調整が必要な場合など、状況に合わせて対応します。

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