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デジタルPRのやり方:最初の一歩と、つまずきやすい点をやさしく解説

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// INDEX
  1. このコラムでわかること
  2. はじめに
  3. 1. 手順に入る前に決めること(目的・対象・使い道)
  4. 2. 実行フロー(ステップ0~5)
  5. 3. つまずきポイント(自社調査で裏付け)
  6. 4. 成果の見方
  7. 5. 調査データを組み込むタイミング
  8. 6. IDEATECH「リサピー®」とは
  9. 7. まとめ

「ステークホルダー関係構築」といった抽象論ではなく、「具体的に今日から何をすればいいか」という手順を中心に解説します。


このコラムでわかること

  • デジタルPRをする上で最初に決めること
  • 具体的な実施順と注意するポイント
  • デジタルPRを継続するためのコツ

はじめに

多くの解説記事が概念的になりがちなのは、PR業務自体が広範で定義しづらい性質を持つためです。実務担当者が求めているのは「概念」ではなく「手順」です。

近年、検索体験がGoogle検索からChatGPTなどの「AI検索」へシフトしており、企業担当者の91.3%が「生成AI検索において自社の情報が適切に表示されることは重要」と回答しています。

これからのデジタルPRは、メディア掲載だけでなく、AIに「信頼できる情報源」として認識されるための構造的な情報発信が求められます。


1. 手順に入る前に決めること(目的・対象・使い道)

実行前に定義すべき「3つの軸」があります。

① 目的(Why)

「知名度向上」では不十分です。「採用候補者に安心感を与えたい」「投資家からの問い合わせを増やしたい」などビジネスゴールと直結させることが重要です。

② 対象(Who)

「一般大衆」というターゲットは存在しません。「30代の経営企画担当者」など解像度を上げることで、メディア選定の精度が高まります。

③ 使い道(How)

記事掲載後、その情報を営業資料やSNS、採用サイトなど「素材」としてどう二次利用するかまで設計します。


2. 実行フロー(ステップ0~5)

ステップ0:現状分析と目標設定

自社名やサービス名での検索結果を確認し、競合他社のメディア露出状況を把握します。KGI(最終ゴール)とKPI(中間指標)を設定することが継続の鍵となります。

初心者は「掲載数」だけを追いがちですが、本質は「情報がどう伝わり、行動をどう変容させたか」です。

ステップ1:情報収集と素材づくり(ファクトブック)

社内の「ニュースの種」を探します。新商品だけがニュースではなく、「開発の裏話」「社員の働き方」「業界の最新動向に対する見解」など切り口は無限です。

「ファクトブック」を作成しましょう。会社概要、事業内容、代表プロフィール、市場データ、ロゴや画像素材などを1つの資料にまとめたものです。メディア関係者は時間に追われているため、即座に資料を提供できる準備があるだけで掲載チャンスが広がります。

ステップ2:コンテンツ制作(プレスリリース・調査リリース)

基本となるのは「プレスリリース」ですが、宣伝チラシになってはいけません。メディアが取り上げたくなる「社会性」や「客観性」を盛り込むことが重要です。

構成要素:

  • タイトル(30文字以内で結論と魅力を伝える)
  • リード文(5W1Hで要約)
  • 本文(背景・詳細・今後の展望)
  • 画像(視覚的なインパクト)

新商品がない場合、「調査リリース(リサーチPR)」が有効です。業界の実態調査や意識調査を行い、その結果をプレスリリースとして配信します。客観的なデータはメディアにとって貴重な情報源であり、記事化されやすい傾向にあります。

ステップ3:配信とデリバリー

「一斉配信」と「個別プロモート」の2つの方法があります。

一斉配信:PR TIMESや@Pressなどのプレスリリース配信サービスを利用し、提携メディアへの転載やSEO効果を期待します。

個別プロモート:自社のターゲット読者を持つ特定メディアや記者に直接アプローチします。「メディアリスト」の質が問われる段階です。過去に自社や競合の記事を書いた記者を調べ、その人が興味を持ちそうな切り口で情報を届けます。

ステップ4:拡散とアプローチ(SNS・広告連携)

配信したプレスリリースや掲載された記事を自社で広げる「波及施策」を行います。自社のSNS(X、Facebook、LinkedIn)で「プレスリリースを出しました」「〇〇メディアに掲載されました」と投稿し、社員にもシェアを依頼して初速を作ります。

BtoB企業であれば、メールマガジンで既存顧客やリード顧客に案内を送るのも効果的です。必要に応じてFacebook広告やディスプレイ広告を使い、ターゲット層に記事を届ける「ブースト」も検討しましょう。

ステップ5:効果測定と改善(PDCA)

施策のやりっぱなしは厳禁です。配信後1週間程度で結果を集計します。

確認すべきは掲載数やPV数などの「量」だけでなく、「どのような文脈で取り上げられたか」「SNSでの反応」といった「質」の部分です。

仮説と検証を繰り返すことで、デジタルPRの精度は確実に上がっていきます。


3. つまずきポイント(自社調査で裏付け)

デジタルPRは開始直後に「壁」にぶつかることが多い施策です。

IDEATECHの独自調査では、デジタルPRの課題として「成果が見えにくいから」(47.4%)「PRネタ・コンテンツが不足しているから」(42.3%)が上位に入りました。

対策1:成果が見えにくい課題への対応

デジタルPRは広告と異なり、即座に売上につながるものではありません。「認知」から「興味」「検索」「比較」を経て、ようやく「購買」に至ります。

KPIを階層化しましょう:「掲載数」→「指名検索数」→「サイト来訪数」→「リード獲得」と指標を分け、手前の指標達成を評価することが重要です。小さな成功体験を積み重ねることが、社内理解を得るためにも重要です。

対策2:PRネタ・コンテンツ不足への対応

新製品発表は年に数回しかありません。ネタ切れは必然的に訪れます。

「調査リリース(リサーチPR)」を活用してください。市場のトレンドや顧客の課題に関するアンケート調査を行えば、それは世界に一つだけの「一次情報」となります。「ネタがないなら、データを作ればいい」という発想の転換が、コンテンツ不足を根本から解決します。


4. 成果の見方

① 掲載数・転載数(量の指標)

最も基本的な指標です。ただし数が多いだけでは不十分。自社のターゲット顧客が見ているメディアに掲載されたかどうかが重要です。記者が編集した「独自記事」として掲載された場合は、より高く評価します。

② 指名検索数(行動の指標)

GoogleサーチコンソールやSEOツールで、自社の「会社名」や「サービス名」での検索ボリューム増加を確認します。ユーザーが「名前を覚えて、能動的に調べた」という強力な関心の証拠であり、ブランドリフトを示す指標です。

③ サイト流入数・参照元(ビジネス貢献の指標)

掲載された記事やプレスリリース経由で自社サイトへのアクセスを計測します(Referral流入)。流入ユーザーが資料請求や問い合わせに至ったかどうかも追跡しましょう。


5. 調査データを組み込むタイミング

世の中の関心が高まっているが、確かな証拠がない時が最適です。

例えば、「AI活用が進んでいる」という空気感はあるが、具体的な導入率データがない場合。自社で「導入率はまだ3割だが、9割が重要性を認識」という調査を行えば、それはニュースになります。

このデータをプレスリリースの「タイトル」や「見出し」に入れ込むことで、メディアの目に留まる確率は格段に上がります。営業資料の冒頭に「業界の8割が課題視している」というデータを入れることで、自社サービスの必要性を客観的に裏付けることができます。


6. IDEATECH「リサピー®」とは

ここまで、デジタルPRの成功には「継続的なコンテンツ発信」と「客観的なデータの活用」が不可欠であることをお伝えしました。

しかし先ほどの調査結果にあった通り、多くの企業が「リソース不足」(36.6%)や「専門知識・ノウハウ不足」(21.1%)に悩んでいます。

IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®」は、企画立案からアンケート調査の実施、データの集計・分析、プレスリリースの執筆・配信までをワンストップで代行・支援するサービスです。

「ネタがない」「人がいない」「ノウハウがない」というデジタルPRの3大課題を乗り越え、データという武器で競合他社に差をつけるための最短ルートとなります。


7. まとめ

デジタルPRは一朝一夕で成果が出る魔法ではありません。しかし正しい手順で設計し、適切なKPIを設定し、客観的なデータを武器に継続すれば、ビジネスを成長させる強力なエンジンとなります。

まずは「目的」を明確にし、小さな一歩として「自社の持っている情報資産」の棚卸しから始めてみてください。

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