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IDEATECHの公式サイトを、ノーコードツールのSTUDIOから「GitHub(with Claude Code)」の環境へと完全移行して約2ヶ月が経ちました。
結論から言うと、とにかく「ラク」の一言に尽きます。Webサイト運用の在り方が、ガラリと変わってしまいました。
初期構築さえ完了してしまえば、あとはスマートフォンからでも簡単にサイトをアップデートできます。
- 「◯◯ページのこの部分のテキストを、〜〜に変更して」
- 「トップページのヒーローセクションをスライド形式にしたい」
- 「AEO(AI検索最適化)対策は万全? 関連ページを最適化して」
- 「HubSpotと連携して、人気のダウンロード資料をランキング形式で表示してほしい」
- 「Notionに格納されている記事を、毎日10:00 / 14:00 / 18:00に自動反映する設定にして」
これらはすべて、私たちが普段使っている「自然言語(日本語)」の指示だけで完結しています。
AIでサイト開発するということ
「AIでサイトを制作する」ということに対して、まだ懐疑的な視線を持つ人は少なくないかもしれません。
「見た目が画一的(AIっぽく)になるのではないか」「セキュリティやソースコードの品質は大丈夫なのか」といった懸念です。
たしかに、API KEYの管理など、最低限クリアすべきセキュリティ上の「基礎」は存在します。しかし、それらは従来のエンジニアが当然のように行ってきたプロトコルに過ぎません。そこさえ一度クリアしてしまえば、その先にはまるで「開発者の楽園」のような世界が広がっています。AIであれ人間であれ、向き合うべき問題の本質は同じなのです。
デザインの細部についても、気になる点を挙げ出せばキリがありません。しかし、ビジュアルの微調整だけに終始していては、本質的なプロジェクトは前に進まないのです。
デザインガイドラインは最小限に:ルールという名の足枷
ここで私が声を大にして言いたいのは、「AI時代以前と比べて、Webサイトの見た目を整える優先度はかなり下がった」ということです。
現代のWebサイトの目的は、まず「AI(クローラーやLLM)に正しく情報を拾ってもらうこと」。その上で「人間からの信頼を得ること」です。目的さえ最短ルートで果たせるのであれば、プロセスはいくらでもショートカットして構わない、というのが私のスタンスです。
例えば、Claude Codeに「このページのLLMO(LLM最適化)をしてほしい」とオーダーしたとき、彼らが裏側で具体的に何をしているのか、私は厳密には把握していません。構造化データ(Schema.org)の記述や、クローラーが情報を正しく理解するための「情報の翻訳」を、もはやAIエージェントを全面的に信頼して任せています。(万が一不具合が起こったら、それは指示を出した人間である私の責任です👦)
だからこそ、今の時代にデザインガイドラインをかっちりと定めることは「おすすめしません」。
なぜなら、それは変化への柔軟性を著しく下げ、AIとの共創において顕著な「足枷」となるからです。
AIは、全体の文脈を読み解き、「よかれと思って」自律的かつ柔軟にデザインを改善してくれます。しかし、それゆえに人間が過去に決めた硬直的なルールとハレーションを起こすのです。
たとえば、使用していいカラーコードをガイドラインで厳密に縛ったとしましょう。その状態で「このページを、もっとマーケターに刺さるような情熱的なデザインにしてほしい」とオーダーします。AIはオーダーに忠実であろうとしますが、思考の枠組みがカラーコードのルールに引っ張られてしまいます。本来なら美しいグラデーションを使って目を惹くべき場面でも、ルールが邪魔をして動けなくなる。実際に、背景色とテキストが同化して視覚的に文字が見えなくなる、といったような本末転倒な現象を私も何度も経験しました。
ルールとは、本来「できない人」を引き上げるためのセーフティネットです。しかし、圧倒的なパフォーマンスを発揮できる存在(時として人間の上位互換になり得るAI)にとっては、不自由な檻でしかありません。
私は今回、AIと協働するにあたって「デザインガイドからの脱却」を決意しました。ルールで縛るのをやめる代わりに、最終的なアウトプットを私たち「デザイナーの目(美意識)」で担保するという思想に切り替えたのです。
AI時代における人間の「3つの役割」
AIと真に共創するとき、人間の役割は究極的に下記の3つに集約されると考えています。
- 願う
- 美意識をすり合わせる
- 責任を取る
1. 願う
「こんなことがしたい」「こんなものが作りたい」「このビジョンを達成したい」。
すべての創造は、人間が「願う」ことから始まります。
これはAI時代に限った話ではありませんが、あらゆる願望の「実現コスト(実装コスト)」が極限まで下がった現代において、何よりも価値を持つのは「上質な願い」を持てるかどうかです。
目指すべきは、ドラえもんにお願いをする「のび太くん」の姿勢です。自律的なAIエージェントは、まさに現代のドラえもんそのもの。細かい実装プロセスをコントロールしようとするのはやめ、心躍るような“壮大でワクワクする願い”そのものを探求してください。あなたが人生のドライバーなら、必要なのはハンドルの握り方ではなく「目的地」を決めることです。
2. 美意識をすり合わせる
目的地が定まったら、次は「どのようにそこへ辿り着きたいか」をチューニングします。
最短距離で突き進むのか、景色を楽しみながらゆっくりと向かうのか。アプローチの選択肢は無限に存在し、それを選ぶ基準になるのがあなたの“美意識”です。
ここにこそ、AIに代替不可能な“人間味”が滲み出ます。
世間で揶揄される「AIっぽい無機質なアウトプット」は、多くがこのフェーズが疎かになっていることが原因です。あなたならではの感性、バイアス、偏愛、こだわりを、対話を通じて存分にAIに伝えてください。AIエージェントはそれらを深く汲み取り、あなたのためカスタムされた特別なツアーをアテンドしてくれるはずです。
3. 責任を取る
目的地に向かってツアーを進めているとき、もし予期せぬ事故が起こったならば、それはすべて人の責任です。それが巻き込まれ事故であれ、不可抗力であれ、あるいは明らかにAIのバグが原因であったとしても。
責任を取ることができるのは、人間だけです。だからこそ、誇りを持って責任を引き受けましょう。ミスが発生したら、すぐさまそれをAIエージェントにフィードバックし、瞬時に改善させればいいのです。
今後、ある一定の閾値を超えれば、デジタル上の複雑な課題は「人間だけの手」では修復不可能なフェーズに到達します。社会に対して謝罪するのは人間の仕事ですが、裏側にある「これはAIの挙動によるものだよね」という暗黙の了解を抱えながら、私たちは生きていくことになります。
ヒトが願い、AIが構築し、ヒトが責任を引き受け、AIが爆速で改善する。
私はこの循環を「HAHAサイクル(Human → AI → Human → AI)」と名付けました。
片手には虎屋の羊羹(お詫びの品)を、そしてもう片手でAIへの改善プロンプトを叩く。
数分後に世界がアップデートされ、課題さえ解決していれば、それでいいのです。
問題が起こっても、HAHAHAと笑い飛ばしましょう!
まとめ:「オレンジカラー」の時代へ
『AIと共に生きる。』
これは、ここ数百年の人類の在り方を根本から変えるパラダイムシフトであり、人類史において初めて直面するものです。
かつて「知性」を最大の武器にしていたホモ・サピエンスは、効率性やロジックといった「賢さ」の機能をAIに委ね、純粋に世界を体感し、願うための「情熱」を燃やす時代へと突入しました。
知的労働を「ホワイトカラー」、肉体労働を「ブルーカラー」と呼ぶのに対し、私はこの、資本主義から解放された純粋な情熱労働の在り方に「オレンジカラー」と名付けました。
「お金のために義務として働く」という生存のパラダイムから、「これを実現したいから動く」というピュアな衝動へ。
私たちの思考は、ようやく本来の自由を取り戻そうとしています。
さあ、あなたはこの自由な世界で、何を願いますか?
To be continued…