// INDEX
- そもそも調査リリースとは?通常のプレスリリースとの違いを解説
- BtoB企業が調査リリースを活用する3つのメリット
- メリット1:客観的なデータで製品・サービスの必要性を示せる
- メリット2:社会的な文脈で自社の専門性をアピールできる
- メリット3:作成したデータは営業資料やホワイトペーパーにも展開可能
- メディア掲載につながる調査リリースの書き方【4ステップで完成】
- ステップ1:調査の目的を明確にし、メディアが注目するテーマを設計する
- 確認事項:誰に、何を伝え、どうなってほしいのかを定義する
- 補足情報:社会トレンドと自社メッセージを接続させる切り口の見つけ方
- よくある失敗:調査結果が「予定調和」だけで終わり、ニュース価値が生まれない
- ステップ2:信頼性を担保する調査票を作成し、アンケートを実施する
- 確認事項:調査対象者(ペルソナ)を具体的に設定する
- 確認事項:客観性を保ち、結論ありきの設問にしない
- よくある失敗:設問の選択肢に抜け漏れがあり、正確なデータが取れない
- ステップ3:テンプレートに沿ってメディアに刺さる構成で執筆する
- 【タイトル】記者の目に留まる数字と社会性を盛り込む作成術
- 【リード文】調査背景と最も伝えたい結論を400字以内で要約する
- 【本文・グラフ】ストーリーを伝えるための調査結果の取捨選択と見せ方
- 【調査概要】信頼の基礎となる6つの必須項目(対象、期間、方法など)
- よくある失敗:全データを羅列してしまい、要点が伝わらない
- ステップ4:プレスリリースを配信し、コンテンツを多角的に二次活用する
- 確認事項:配信先のメディアリストを精査し、適切なタイミングで届ける
- 補足情報:調査データをホワイトペーパーや営業資料に転用するアイデア
- 補足情報:オウンドメディアの記事としてSEOコンテンツ化する手法
- 配信前に最終確認!調査リリースの質を高めるチェックリスト
- 景品表示法を遵守できているか?(No.1表記の根拠など)
- 情報の偏りや、自社PRに寄りすぎていないか?
- 第三者が見て、客観的で有益な情報になっているか?
- リサピー®を活用した調査リリース成功事例:社会トレンドを捉え企業の信頼性を向上
- 調査リリースの書き方に関するよくある質問
- 調査リリースの最適な文字数や構成のテンプレートはありますか?
- 調査結果のグラフを効果的に見せるコツはありますか?
- 調査リリースで「日本初」や「No.1」と書く際の注意点は何ですか?
- まとめ

調査リリースを作成する際、膨大なデータの中から何をどう見せればメディアの目に留まるのか、構成に迷ってしまうことはありませんか。
この記事を読めば、メディア担当者の目に留まり、ニュース記事やWebメディアに引用・転載されやすい「調査リリース」を、迷わず最短で作成し配信できる状態になります。
調査リリース成功のポイントについては「パーフェクトガイド|初めての調査リリース成功マニュアル」で詳しく紹介しています。
そもそも調査リリースとは?通常のプレスリリースとの違いを解説

調査リリースとは、自社で実施したアンケートや調査の結果を基に、客観的なデータを用いて社会的なトピックや生活者のインサイトを明らかにする広報手法です。
新商品やサービスといった自社のニュースを主体的に発信する通常のプレスリリースとは異なり、調査リリースは第三者の意見をまとめた客観的なデータが主役となります。
そのため、メディアからは広告色が薄いニュースのネタとして扱われやすく、記事として引用・転載されやすいという特徴があります。
これにより、広告よりも高い信頼性を獲得しながら、自社の認知度や専門性を高めることが可能です。
次に、BtoB企業が調査リリースを活用することで得られる具体的なメリットを解説します。
調査PRの活用方法については「【初めて調査を使ったPRを行うあなたへ】調査PRとは?活用方法や…」で詳しく紹介しています。
BtoB企業が調査リリースを活用する3つのメリット

BtoB企業が調査リリースを活用する目的は、単なる認知度向上に留まりません。
客観的なデータを用いることで、潜在顧客へのアプローチ、専門性の証明、そしてマーケティング資産の創出という3つの大きなメリットがあります。
これらのメリットは、広報部門だけでなく、マーケティングや営業活動にも直接的な効果をもたらします。
メリット1:客観的なデータで製品・サービスの必要性を示せる
自社製品・サービスが解決する課題を、客観的な調査データで裏付けることができます。
直接的な製品PRではなく、市場のニーズや課題を「見える化」することで、潜在顧客に「自分たちの課題だ」と気づかせるのが目的です。
例えば、「テレワークにおける課題調査」を実施し、多くの企業がセキュリティに不安を抱えているというデータを提示することで、自社のセキュリティソフトの必要性を間接的かつ説得力を持って訴求できます。
メリット2:社会的な文脈で自社の専門性をアピールできる
自社の事業領域に関連する社会的なトレンドや業界動向を調査し、独自の分析や見解を発信することで、ソートリーダーとしての地位を確立します。
メディアは常に新しいニュースの切り口や専門家のコメントを求めているため、時事性の高いテーマで有益なデータを提供すれば、業界の専門家として注目される機会が増えます。
魅力的なタイトルで調査リリースを発信すれば、取材依頼やコメント提供の機会にもつながります。
メリット3:作成したデータは営業資料やホワイトペーパーにも展開可能
一つの調査データを、プレスリリース配信だけでなく、複数のマーケティングコンテンツに二次活用します。
調査結果をまとめたレポートはホワイトペーパーとしてリード獲得に、グラフやデータは営業資料やセミナー資料に転用することで、コンテンツ制作のコストパフォーマンスを最大化できます。
一度作成したデータは企業の資産となり、長期的にマーケティングや営業活動の説得力を高める武器になります。
ホワイトペーパーの書き方については「質の高いホワイトペーパーの書き方とは?年間300以上制作するプロ…」で詳しく紹介しています。
それでは、実際にメディア掲載につながる調査リリースの書き方を4つのステップで具体的に見ていきましょう。
メディア掲載につながる調査リリースの書き方【4ステップで完成】
メディアに選ばれる調査リリースは、場当たり的に作るものではありません。
目的設計から二次活用まで、戦略的な4つのステップを踏むことで完成します。
この手順に沿って進めることで、ニュース価値の高い、説得力のあるリリースを効率的に作成できます。
ステップ1:調査の目的を明確にし、メディアが注目するテーマを設計する
このステップは、調査リリース全体の方向性を決定づける最も重要な工程です。
誰に何を伝えたいのかを明確にし、社会的な関心と自社のメッセージを繋ぐことで、ニュースとしての価値を設計します。
確認事項:誰に、何を伝え、どうなってほしいのかを定義する
調査の目的(KGI)を最初に定義します。
例えば、「新サービスの認知度向上」「特定の業界における専門家としての地位確立」「見込み顧客リストの獲得」など、調査を通じて達成したいゴールを明確にすることで、テーマや設問の軸が定まります。
目的が曖昧なまま進めると、誰にも響かない総花的な調査になりがちです。
補足情報:社会トレンドと自社メッセージを接続させる切り口の見つけ方
自社の製品やメッセージを直接的に問うのではなく、より広い社会的な関心事と結びつけます。
例えば、法改正(インボイス制度、電子帳簿保存法)、新しいテクノロジー(AI、DX)、働き方の変化(リモートワーク、リスキリング)といった時事性の高いテーマと自社の事業領域を掛け合わせることで、メディアが取り上げやすい「ニュースの切り口」が生まれます。
よくある失敗:調査結果が「予定調和」だけで終わり、ニュース価値が生まれない
「自社製品を使っている人は満足している」といった、分かりきった結果しか得られない調査はニュースになりません。
企画段階で「世間の常識とは少し違う、意外な事実」や「社会がまだ気づいていない、隠れた課題」を発見できるような仮説を立てることが重要です。
8割の「予定調和(やはりそうだったかという納得感)」と2割の「発見(そうだったのかという意外性)」のバランスが鍵となります。
ステップ2:信頼性を担保する調査票を作成し、アンケートを実施する
このステップでは、客観的で信頼性の高いデータを取得するための土台を固めます。
設問の設計や対象者の選定が、調査リリースの説得力を左右します。
確認事項:調査対象者(ペルソナ)を具体的に設定する
調査テーマに合わせて、回答者の属性を具体的に絞り込みます。
「経営者」「情報システム部長」「人事担当者」など、役職や業種、企業規模まで細かく設定することで、データの専門性と信頼性が高まります。
ターゲットが広すぎると、結果がぼやけてしまい、誰に向けたメッセージなのかが不明確になります。
確認事項:客観性を保ち、結論ありきの設問にしない
回答を特定の方向に誘導するような設問は避けます。
例えば、「〇〇の導入で業務効率が大幅に改善されると思いませんか?」といった聞き方ではなく、「〇〇の導入で業務効率にどのような変化がありましたか?」のように中立的な表現を用います。
恣意的な設問はメディアに敬遠されるだけでなく、企業の信頼性を損なうリスクがあります。
よくある失敗:設問の選択肢に抜け漏れがあり、正確なデータが取れない
選択肢が網羅されていないと、回答者が最も近いものを選べず、データの正確性が損なわれます。
主要な選択肢に加え、「その他(自由記述)」の項目を設けたり、複数回答を可能にしたりするなど、回答の幅を確保する設計が必要です。
また、選択肢同士の意味が重複しないように注意することも重要です。
ステップ3:テンプレートに沿ってメディアに刺さる構成で執筆する
収集したデータを基に、メディアが記事化しやすいストーリーを組み立てます。
情報の取捨選択と見せ方が、読者の理解度と関心を大きく左右します。
広報PRに有効なアンケートリリースについては「広報PRで有効なアンケートリリースとは?事例や企画のパターン」で詳しく紹介しています。
【タイトル】記者の目に留まる数字と社会性を盛り込む作成術
最もインパクトのある数字と、社会的な関心事を掛け合わせてタイトルを作成します。
「〜に関する調査」で終わらせず、調査結果から言える「結論」や「意外な事実」を盛り込みましょう。
例えば、『中小企業のDX担当者、8割が「セキュリティ人材不足」を実感』のように、「誰が」「何を」「どう感じているか」を具体的な数字で示すことがポイントです。
調査リリースの書き方については「パーフェクトガイド|調査リリースの書き方ガイド」で詳しく紹介しています。
【リード文】調査背景と最も伝えたい結論を400字以内で要約する
リリースの冒頭で、なぜこの調査を実施したのか(社会背景・課題)と、調査から判明した最も重要な発見(結論)を簡潔にまとめます。
多忙な記者が最初の数行で記事の価値を判断できるよう、全体像を400字程度で提示します。
【本文・グラフ】ストーリーを伝えるための調査結果の取捨選択と見せ方
すべての調査結果を羅列するのではなく、最も伝えたいメッセージを補強するデータを3〜4つに絞り込み、ストーリー仕立てで展開します。
各データにはシンプルな円グラフや棒グラフを添え、一目で内容が理解できるように可視化します。
各グラフの上には、そのグラフから何が読み取れるのかを要約した「トピックス」を必ず記載してください。
【調査概要】信頼の基礎となる6つの必須項目(対象、期間、方法など)
リリースの末尾に、以下の6項目を箇条書きで明記し、調査の信頼性を担保します。
1.調査概要(例:〇〇に関する意識調査)
2.調査対象(例:〇〇業界の経営者110名)
3.調査期間
4.調査方法(例:インターネット調査)
5.調査主体(自社名)
6.有効回答数(N数)
よくある失敗:全データを羅列してしまい、要点が伝わらない
調査で得られたデータをすべて盛り込もうとすると、情報過多になり、最も伝えたいメッセージが埋もれてしまいます。
リリースは調査報告書ではありません。
あくまでニュースの素材として、最も意外性や社会性のある部分だけを切り出して提供するという意識が重要ですし、プレスリリースを効果的に記者に届ける方法については「プレスリリースをより効果的に記者に届ける方法とは?基礎から小…」で詳しく紹介しています。
ステップ4:プレスリリースを配信し、コンテンツを多角的に二次活用する
このステップでは、作成したリリースを世の中に届け、その価値を最大化させます。
配信して終わりではなく、得られたデータを企業の資産として多方面に活用することが成功の鍵です。
確認事項:配信先のメディアリストを精査し、適切なタイミングで届ける
プレスリリース配信サービスを利用する際は、自社の業界やテーマに関心を持つ可能性が高いメディアカテゴリを選択します。
業界専門誌など、特に掲載を狙いたいメディアには個別でアプローチすることも有効です。
記者が情報収集を行う平日の午前中(10時〜12時)が配信のゴールデンタイムと言われています。
補足情報:調査データをホワイトペーパーや営業資料に転用するアイデア
調査リリースで使ったグラフやデータを再編集し、より詳細な分析を加えた「調査レポート」としてホワイトペーパー化します。
これをウェブサイトで公開し、ダウンロードと引き換えに見込み顧客の情報を獲得します。
また、調査結果を営業資料に引用することで、提案の客観的な裏付けとして活用できます。
補足情報:オウンドメディアの記事としてSEOコンテンツ化する手法
調査リリースを元に、より深掘りした解説記事をオウンドメディアで作成します。
例えば、「DX人材不足解決策」といった関連キーワードで検索するユーザーに向け、調査データを根拠に具体的なソリューションを提示する記事を作成することで、SEOからの流入を狙います。
最後に、配信前に必ず確認すべきチェックリストを紹介します。
配信前に最終確認!調査リリースの質を高めるチェックリスト
配信ボタンを押す前に、以下の3つの観点で最終チェックを行い、リリースの信頼性と客観性を高めます。
このひと手間が、メディアからの評価を大きく左右します。
景品表示法を遵守できているか?(No.1表記の根拠など)
「業界No.1」「顧客満足度No.1」などの最上級表現を使用する場合、その根拠となる調査機関、調査年、調査範囲などを明確に記載する必要があります。
客観的な裏付けがない表記は景品表示法に抵触する可能性があるため、必ず根拠を併記します。
情報の偏りや、自社PRに寄りすぎていないか?
調査結果の紹介が、最終的に自社製品の宣伝に終始していないかを確認します。
ニュース価値は、あくまで社会や業界の動向を示す客観的なデータにあります。
自社製品への言及は、文末で参考情報として軽く触れる程度に留めます。
第三者が見て、客観的で有益な情報になっているか?
一度、自社の立場を離れて、純粋なニュース読者としてリリースを読み返します。
業界関係者や一般の生活者にとって、新しい発見や有益な気づきがあるか、専門用語が多すぎないかなどをチェックし、誰が読んでも理解できる内容に仕上げます。
リサピー®を活用した調査リリース成功事例:社会トレンドを捉え企業の信頼性を向上
社会トレンドと厳密な調査設計を掛け合わせ、企業の信頼性を高めた事例として、ピー・シー・エー株式会社の「DX推進によるやりがい向上の実態調査」があります。
この調査では、DX推進が従業員のスキル活用や成長実感にどう「因果関係」を持つかを検証。
ターゲットを「3年以上前からDX推進に注力している企業」に絞り込むことで、データの信頼性を高めました。
結果としてYahoo!ニュースなどに掲載され、営業資料の強力な裏付けにもなっています。
調査PR支援サービスについては「リサピー® | 調査PR支援サービス」で詳しく紹介しています。
調査リリースの書き方に関するよくある質問
調査リリースの作成に関して、特に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
調査リリースの最適な文字数や構成のテンプレートはありますか?
最適な文字数に決まりはありませんが、A4用紙1〜2枚程度が目安です。
構成は「タイトル」「リード文」「調査結果のトピックス(グラフ付きで3〜4つ)」「調査概要」「会社概要」の順が基本です。
構成に迷ったら本記事で紹介したテンプレートの活用をおすすめします。
調査結果のグラフを効果的に見せるコツはありますか?
グラフは情報を詰め込まず、伝えたいメッセージが一つに絞られたシンプルなデザインにします。
色使いを統一し、グラフの上には「【調査結果】〇〇の約8割が△△と回答」のように、一目で結論がわかるタイトルを必ず記載することが重要です。
調査リリースで「日本初」や「No.1」と書く際の注意点は何ですか?
景品表示法に基づき、客観的な調査による裏付けが必須です。
第三者の調査機関名、調査年、調査範囲などを明記し、誰が見ても事実であることが確認できるようにします。
根拠が不透明な表現は企業の信頼性を損なうため、使用は避けるべきです。
まとめ
調査リリースの作成は、目的設計からテーマ設定、調査票作成、構成、配信、二次活用まで、一連の戦略的なステップで構成されます。
客観的なデータを社会的な文脈と結びつけ、信頼性を担保することで、メディア掲載だけでなく、企業の専門性向上やマーケティング資産の構築に寄与します。