// INDEX
- BtoBプレスリリース特有の課題とは?B2Cとの根本的な違いを解説
- メディアが記事にしたくなるBtoBプレスリリースの基本構成
- 【最重要】3秒で読み手の心を掴むタイトルの作り方
- 【要約力】多忙な記者に内容を伝えるリード文の書き方
- 【論理展開】説得力を格段に高める本文の構造
- 【信頼の証】問い合わせ先と会社概要に記載すべき項目
- BtoBプレスリリースが失敗する根本原因:「製品自慢」で終わっていませんか?
- 【記事化率UP】BtoB広報が実践すべき5つのライティングテクニック
- 1. 「社会性」を盛り込み自社の取り組みを世の中のニュースにする
- 2. 専門用語を避け誰が読んでも理解できる言葉で説明する
- 3. グラフや図解を活用して複雑なサービスを直感的に伝える
- 4. 導入実績や客観的な数値を根拠に信頼性を獲得する
- 5. 意外性のある事実(ファクト)で読み手の関心を引く
- 執筆前に勝負は決まる!プレスリリース作成を効率化する3ステップ
- ステップ1:配信目的とターゲットメディアを明確に設定する
- ステップ2:5W2Hのフレームワークで伝えるべき情報を整理する
- ステップ3:配信するネタに合わせた最適な構成案を作成する
- 【例文付き】BtoBでよくあるプレスリリースのネタ別書き方
- 新サービス・新機能の発表
- 導入事例・導入実績の報告
- 業務提携・アライアンスの告知
- 調査結果・市場レポートの公開
- 調査データを活用した「リサピー®」のBtoBプレスリリース成功事例
- 事例1:社会トレンドを捉えた調査で企業の信頼性を高めた事例
- 事例2:技術トレンドに関する定量的データで訴求に成功した事例
- 事例3:社会課題を可視化し問題提起と解決策を明示した事例
- BtoBプレスリリースの書き方に関するよくある質問
- 専門的なBtoBサービスを、どうすれば魅力的なプレスリリースにできますか?
- BtoBプレスリリースでメディアの目に留まるタイトルの付け方を教えてください
- 配信したBtoBプレスリリースの効果はどのように測定すればよいですか?
- まとめ

BtoB製品は専門性が高く、そのニュース価値を記者に伝えるための文章作成に苦戦していませんか。
広報・PR活動において、型通りの書き方ではメディアの反応が得られず、どうすれば記事化につながるのか悩む担当者は少なくありません。
この記事を読むことで、メディア掲載につながる「B2B企業の強みを活かしたプレスリリース」の構成案を完成させ、実際に配信できる状態になります。
具体的な例文も交えながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
BtoBプレスリリース特有の課題とは?B2Cとの根本的な違いを解説

BtoBのプレスリリースは、BtoC向けとは根本的に異なります。
BtoC製品が個人の感情やトレンドに訴えかけるのに対し、BtoBの製品やサービスは企業の課題解決が目的であり、読者であるメディアやその先の企業の担当者は、論理性や客観的な導入効果を重視します。
そのため、製品のスペックを羅列するだけではニュースとして扱われにくく、その技術やサービスが「どのように社会や業界の課題を解決するのか」という視点での情報発信が不可欠です。
専門用語が多くなりがちな点も、一般の記者には理解されにくいという課題を抱えています。
この違いを認識することが、効果的なBtoBプレスリリース作成の第一歩です。
では、BtoB特有の課題を乗り越え、メディアの注目を集めるためにはどのような構成で書けばよいのでしょうか。
プレスリリースのメリットについては「プレスリリースのメリットと目的、注意点」で詳しく紹介しています。
メディアが記事にしたくなるBtoBプレスリリースの基本構成

メディア関係者に読んでもらい、記事化を促すためには、情報を整理した基本構成に沿って作成します。
プレスリリースの骨子となるのは、「タイトル」「リード文」「本文」「問い合わせ先・会社概要」の4要素です。
このテンプレートに沿うことで、広報・PR担当者が伝えたい情報を過不足なく盛り込み、記者が短時間で要点を把握できる文章を作成できます。
【最重要】3秒で読み手の心を掴むタイトルの作り方
作成するタイトルの工夫次第で、プレスリリースが読まれるかどうかが決まります。
多忙な記者は、毎日送られてくる大量のリリースをタイトルだけで取捨選択するため、3秒で内容の重要性が伝わるように設計することが重要です。
具体的には、「業界初」「〇〇課題を解決」といった新規性や社会性、具体的な数値を盛り込み、誰に、何を伝えたいのかを明確に示します。
このPR文章がニュースとして価値があることを、タイトルで端的にアピールしてください。
【要約力】多忙な記者に内容を伝えるリード文の書き方
作成するリード文は、プレスリリース全体の要約です。
タイトルで興味を持った記者に、本文を読み進めてもらうための導入部分として機能します。
リード文では、発表内容の最も重要なポイントを5W1Hに沿って2〜3文で簡潔にまとめます。
この文章で、社会背景や発表の意義に触れ、これから語られる内容の要点を伝えることで、記者の理解を促し、記事化の可能性を高めます。
広報担当者の要約力が問われる部分です。
【論理展開】説得力を格段に高める本文の構造
作成する本文は、リード文で示した内容を具体的に説明し、情報の信頼性を担保する役割を担います。
文章構成は、まず「背景」として市場の動向や社会課題を提示し、次に自社サービスが解決する「課題」を述べます。
そして、その「解決策」として具体的な製品やサービスを紹介し、導入実績や数値データなどの「客観的根拠」を示したうえで、「今後の展望」で締めくくるのが論理的です。
この構造を用いることで、単なる製品紹介ではない、説得力のある要点を伝える文章を作成できます。
【信頼の証】問い合わせ先と会社概要に記載すべき項目
記載する問い合わせ先と会社概要は、プレスリリースの信頼性を証明し、記者からの追加取材を円滑にするための重要な項目です。
会社概要には、企業名、所在地、代表者名、事業内容、公式サイトURLを明記します。
問い合わせ先には、広報担当者の部署名、氏名、直通の電話番号、メールアドレスを正確に記載してください。
記者がスムーズに連絡を取れる体制を整えておくことが、記事化の機会を逃さないために不可欠です。
BtoBプレスリリースが失敗する根本原因:「製品自慢」で終わっていませんか?
多くのBtoBプレスリリースがメディアに響かない根本原因は、内容が「製品自慢」に終始している点にあります。
自社製品の優れた機能やスペックを一方的に語るだけでは、記者はニュース価値を見出せません。
記者が求めているのは、その製品やサービスが「なぜ今、社会に必要なのか」「業界のどのような課題を解決するのか」という物語です。
広報・PR担当者は、技術的な優位性ではなく、社会的な意義や顧客にもたらす価値を中心に据えて情報を再構築する必要があります。
【記事化率UP】BtoB広報が実践すべき5つのライティングテクニック
BtoBプレスリリースの記事化率を高めるためには、単に情報を並べるのではなく、戦略的なライティングが求められます。
社会的な文脈に乗せたり、複雑な情報を視覚的に伝えたりするなど、多忙な記者の目に留まり、ニュースとしての価値を感じさせるための5つのテクニックを解説します。
効果的に記者に届ける方法については「プレスリリースをより効果的に記者に届ける方法」で詳しく紹介しています。
1. 「社会性」を盛り込み自社の取り組みを世の中のニュースにする
自社の製品やサービスを、DX推進、働き方改革、SDGsといった社会的なトレンドや大きなテーマと結びつけて説明します。
例えば、単なる業務効率化ツールではなく、「中小企業の人手不足という社会課題を解決する一手」と位置づけることで、一企業の取り組みが社会全体のニュースへと昇華します。
広報担当者は、常に世の中の動きを捉え、自社の活動をより大きな文脈で語る視点を持つべきです。
2. 専門用語を避け誰が読んでも理解できる言葉で説明する
BtoB商材にありがちな専門用語の多用は、記者の理解を妨げる大きな要因です。
プレスリリースは、その分野の専門家でない記者や、さらにその先の一般読者にも内容が伝わるように書く必要があります。
専門用語は避け、中学生にも理解できるような平易な言葉で説明することを心がけてください。
どうしても専門用語を使う必要がある場合は、必ず注釈をつけたり、具体的な例えを用いたりして、言葉の要点を補足する文章を添える配慮が求められます。
3. グラフや図解を活用して複雑なサービスを直感的に伝える
文章だけでは伝わりにくい複雑なサービスモデルや導入効果は、グラフや図、インフォグラフィックを用いて視覚的に表現します。
例えば、市場の成長性を示すグラフや、サービスの仕組みを解説するフロー図を挿入することで、記者は直感的に情報の重要性を理解できます。
視覚情報は文章よりも記憶に残りやすく、多忙な記者が記事を作成する際の助けにもなります。
4. 導入実績や客観的な数値を根拠に信頼性を獲得する
BtoBのプレスリリースにおいて、信頼性は最も重要な要素の一つです。
主張の裏付けとして、具体的な導入企業名や、導入前後での成果を示す数値を必ず盛り込みます。
「業務効率が50%向上」「コストを30%削減」といった客観的なデータは、プレスリリースの説得力を飛躍的に高めます。
広報担当者は、社内の関連部署と連携し、公表可能な実績データを積極的に収集・活用するべきです。
また、自社で調査を実施し、その結果を根拠として提示するのも非常に有効な手法となります。
5. 意外性のある事実(ファクト)で読み手の関心を引く
記者の関心を引くためには、「意外性」のある情報を提供することが効果的です。
例えば、「業界の常識を覆す調査結果」や「これまで見過ごされてきた課題の発見」といった事実は、ニュース価値が高いと判断されやすい傾向にあります。
広報・PR担当者は、自社の持つデータや知見の中から、世の中がまだ知らない、あるいは誤解している事実(ファクト)を見つけ出し、それをフックにプレスリリースを構成する視点を持つことが重要です。
ファクトベースPRについては「ファクトベースPRの基礎から実践ガイド」で詳しく紹介しています。
執筆前に勝負は決まる!プレスリリース作成を効率化する3ステップ
質の高いプレスリリースを効率的に作成するためには、執筆前の準備が不可欠です。
目的設定から情報整理、構成案の作成まで、3つのステップを踏むことで、論理的で説得力のある内容をスムーズに書き進められます。
この段取りが、広報活動の成果を大きく左右します。
ステップ1:配信目的とターゲットメディアを明確に設定する
まず、プレスリリースを配信する目的を明確にします。
目的が「新製品の認知度向上」なのか、「特定の業界での専門性をアピールすること」なのかによって、強調すべき内容や切り口は変わります。
次に、目的達成に最適なターゲットメディアを選定します。
そのメディアの読者層や過去の記事の傾向を分析し、どのような情報が求められているかを把握することで、より響くプレスリリースを作成できます。
ステップ2:5W2Hのフレームワークで伝えるべき情報を整理する
次に、5W2Hのフレームワークを用いて、プレスリリースに盛り込むべき情報を整理します。
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どのように)
Howmuch(いくらで)
これらの項目を事前に書き出すことで、情報の抜け漏れを防ぎ、文章の要点を明確化できます。
この情報整理シートが、執筆時の設計図(テンプレート)の役割を果たします。
ステップ3:配信するネタに合わせた最適な構成案を作成する
最後に、整理した情報をもとに、配信するネタに最適な構成案を作成します。
例えば、「新サービスの発表」であれば開発背景と顧客のベネフィットを、「業務提携」であれば提携によって生まれるシナジー効果を強調するなど、ネタの性質に合わせて情報の優先順位をつけ、最も効果的なストーリーラインを組み立てます。
適切なテンプレートを選択し、カスタマイズすることで、執筆プロセスが大幅に効率化されます。
【例文付き】BtoBでよくあるプレスリリースのネタ別書き方
BtoB広報で頻繁に扱われるテーマごとに、プレスリリースの書き方のポイントと例文を紹介します。
自社の状況に合わせてテンプレートとして活用し、効果的な文章作成に役立ててください。
新サービス・新機能の発表
新サービスのプレスリリースでは、単なる機能説明に終視せず、そのサービスが生まれた背景と、導入によって顧客が得られる未来をストーリーとして語ることが重要です。
タイトル:人手不足に悩む中小製造業向けDXツール「TechManager」提供開始-現場のノウハウをAIで継承し、生産性を30%向上-
リード文:株式会社〇〇は、中小製造業の人材不足という社会課題を解決するため、現場の熟練技術をAIで継承するDXツール「TechManager」を2024年10月1日より提供開始します。
本サービスは、若手人材でもベテラン同様の作業品質を実現し、生産性を平均30%向上させます。
導入事例・導入実績の報告
導入事例では、どの企業の、どのような課題が、自社サービスによって、どのように解決され、どんな成果(数値)が出たのかを具体的に示すことが信頼獲得の鍵です。
タイトル:株式会社△△、営業支援SaaS「SalesPush」導入後3ヶ月で、新規商談獲得数が2.5倍に増加
リード文:電子部品メーカーの株式会社△△(本社:大阪府〇〇市)が、株式会社〇〇の営業支援SaaS「SalesPush」を導入し、わずか3ヶ月で新規商談獲得数が2.5倍に増加したことをお知らせします。
導入前は属人化していた営業リストの管理体制を刷新し、効率的なアプローチを実現しました。
業務提携・アライアンスの告知
業務提携の発表では、なぜこの企業と組む必要があったのか、そして両社の強みを掛け合わせることで、顧客や業界にどのような新しい価値を提供できるのかを明確に伝えます。
タイトル:株式会社〇〇と株式会社△△が資本業務提携契約を締結-物流業界の2024年問題解決に向け、AI配車システムと倉庫管理システムを連携-
リード文:株式会社〇〇と株式会社△△は、物流業界の2024年問題解決を目指し、資本業務提携契約を締結しました。
〇〇社の強みであるAI配車システムと、△△社の倉庫管理システムを連携させることで、配送から倉庫業務まで一気通貫での効率化を実現します。
調査結果・市場レポートの公開
調査リリースの価値は、客観的なデータを通じて新たな気づきや社会的な示唆を提供できる点にあります。
調査結果の数字を羅列するだけでなく、そこから何が言えるのかを分析し、専門家としての見解を述べることが重要です。
タイトル:働き方に関する調査テレワーク経験者の約7割が「コミュニケーション不足」を実感、課題解決の鍵は「雑談」の機会創出
リード文:株式会社〇〇が全国のテレワーク経験者500名を対象に実施した調査で、約7割が「社内のコミュニケーション不足」を課題に感じていることが明らかになりました。
特に、業務以外の「雑談」の機会が減少したことが、エンゲージメント低下の要因となっている可能性が示唆されます。
調査データを活用した「リサピー®」のBtoBプレスリリース成功事例
客観的な調査データを活用したプレスリリースは、BtoB広報において極めて有効な手法です。
調査PRサービス「リサピー」が手がけた成功事例を通じて、社会性やトレンドを捉えた情報発信が、いかにして企業の信頼性向上やメディア掲載につながるかをご紹介します。
調査PRについては「リサーチPRとは?定義・仕組み・効果・実践手順」で詳しく紹介しています。
事例1:社会トレンドを捉えた調査で企業の信頼性を高めた事例
ピー・シー・エー株式会社は、「DX推進によるやりがい向上の実態調査」を実施しました。
単にDXを推進するだけでなく、「DXが従業員のやりがいにどう影響するか」という社会トレンドに切り込むことで、多くのメディアの関心を集めました。
この調査により、同社はDX推進の専門家としての信頼性を高め、Yahoo!ニュースをはじめとする多数の媒体で記事化される成果を上げています。
調査PR支援サービスについては「調査PR支援サービス リサピー®」で詳しく紹介しています。
事例2:技術トレンドに関する定量的データで訴求に成功した事例
キーワードマーケティング株式会社は、技術トレンドである「AI Overviewsが検索流入に与える影響」に関する調査を行いました。
多くのマーケターが肌で感じていた不安や疑問に対し、定量的なデータで裏付けを提供したことで、実務者にとって非常に有益な情報となり、業界全体の意思決定に寄与しました。
この社会的価値の高さから、多くの専門メディアで取り上げられ、成功を収めています。
事例3:社会課題を可視化し問題提起と解決策を明示した事例
株式会社明日香が運営する子ねくとラボは、「出産後の体調」に関する定点調査を実施しました。
「産後うつ」という社会課題を最新データで可視化し、当事者の声を数字で示すことで、メディアが記事化しやすいフックを提供。
地方テレビ局から全国ポータルサイト、業界媒体へと段階的に報道が波及し、社会的な議論を喚起することに成功しました。
BtoBプレスリリースの書き方に関するよくある質問
BtoBプレスリリースの作成に関して、広報・PR担当者から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。
文章作成や配信戦略の参考にしてください。
専門的なBtoBサービスを、どうすれば魅力的なプレスリリースにできますか?
サービスの機能ではなく「それによって解決される社会や顧客の課題」を主役にします。
例えば「高精度なAI分析エンジン」ではなく「AI分析で食品ロスを30%削減する未来」を語るなど、技術がもたらす価値や物語を伝えることが重要です。
BtoBプレスリリースでメディアの目に留まるタイトルの付け方を教えてください
「具体的な数字」「ターゲット(〇〇業界向けなど)」「社会性(DX推進、人手不足解消など)」「新規性(業界初、日本初など)」の4要素を組み合わせるのが効果的です。
伝えたいことを30字程度で簡潔にまとめ、最も重要なキーワードを冒頭に配置します。
配信したBtoBプレスリリースの効果はどのように測定すればよいですか?
効果測定の指標は複数あります。
掲載された記事数(掲載率)や、掲載記事の広告換算値が直接的な成果です。
また、プレスリリース配信後の自社サイトへのアクセス数、問い合わせ件数、指名検索数の変化なども重要な指標となります。
まとめ
BtoBプレスリリースの成功は、単なる文章力だけでなく、戦略的な情報設計にかかっています。
製品のスペックを語るのではなく、その製品が解決する「社会課題」や「顧客の悩み」を軸にストーリーを構築することが要点です。
客観的なデータや導入実績で主張を裏付け、専門用語を避けて平易に解説することで、多忙な記者にもニュース価値が伝わります。
本記事で紹介した構成やテクニック、例文を参考に、自社の広報・PR活動の成果を最大化してください。